東大寺の門前で、木工を受け継ぐ。
奈良という土地。春日杉という素材。百萬塔というかたち。その重なりの中に、河合木工の仕事があります。

結界 / 河合木工の作品帖より
東大寺の門前で、
二代にわたり。
河合木工は、戦後、先代が奈良で興した木工の仕事に始まります。東大寺の門前、春日大社にもほど近い町で、寺社との関わりを持ちながら、その仕事を受け継いできました。
春日杉の百萬塔をはじめ、塔、花生、器、敷台、室礼の品々。祖父・父が手掛けてきた作品を、現在は家族が窓口となってご紹介しています。
代表者・製作者:河合雅和
作品販売・営業窓口:河合和也
悠久の歴史を刻む、春日杉。
春日杉は、奈良・春日山に由来する杉材の呼び名です。春日大社の信仰と結びつき、長く守られてきた森。その土地で育った木が、河合木工の大切な素材となってきました。
長い年月を刻んだ年輪と、切り出す向きによって異なる木目。まっすぐに走る線も、波のように揺らぐ杢も、それぞれに見どころがあります。同じ形の百萬塔でも、木目の違いが一作ごとの個性になります。

受け継いできた材を、作品に。
春日杉は、現在では新たな入手が極めて困難な材です。河合木工は、受け継がれてきた材の表情を生かし、木工作品へと仕立ててきました。
自然の味わいを生かすように、一点一点手作りしてきました。末永くご愛用いただきたい。その思いを、作品とともにお届けします。
千年の祈りを包む、百萬塔。
三 百萬塔と陀羅尼藤原仲麻呂の乱を経た奈良時代、称徳天皇は国家の安寧を願い、百万の塔を造立し、その一基一基に陀羅尼を納めました。背景にあるのは、塔を造り経文を納めることで罪障を滅し、国家を護る功徳を得るという「滅罪」と「鎮護国家」の仏教思想です。
造立された塔は、770年に十大寺へ納められたと伝わります。小さな塔の内側に経文を納めるという姿には、祈りをかたちにする当時の営みがうかがえます。

河合木工の百萬塔
河合木工の百萬塔は、奈良時代の塔の造形を題材に、春日杉で仕立てた木工作品です。文化財そのものや、寸法・技法を厳密に再現した復元品として制作したものではありません。
奈良の木と奈良の歴史的造形を一つの作品に重ねる。春日杉で百萬塔を仕立てる仕事は、河合木工を象徴しています。
百萬塔と塔の作品を見る奈良の文化を伝える場所へ。
作品はこれまで、寺社や工芸品を扱う場へ届けられてきました。
- なら工藝館での販売
- 春日大社・春日大社萬葉植物園とのお取引
- 中川政七商店を通じた近鉄百貨店とのお取引
- 県外寺社への納品
これまでの販売・取引実績です。現在の常設販売や各施設による推薦・公認を示すものではありません。